鳥見んぐ フォトエッセイ

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS 杭州点描

<<   作成日時 : 2008/04/22 22:14   >>

トラックバック 0 / コメント 8

画像
杭州出張時、ひょんな事から プロのシェフの方とお話する機会がありました。
その方は、世界各地を回って仕事をされており、話題は自然と昨今の中国食材事情に。

意外にもその方は、日本資本で中国食品工場産の食材が一番安全だ、と仰っておりました。

日本の安全管理は十分高いレベルにある。ただし日本の工場は人件費も高いので、人を大量に使う事は出来ず、機械化に走る。例えば、野菜や果実内部に混入した害虫等を除去する為に薬品を使用する(勿論認められた種類の限られた量でしょうが)。
一方、中国は人件費が安いので人は大量に雇える。なので害虫除去は手作業の人海戦術が可能である(ひたすらその作業だけを繰り返すので必然的に短期間で熟達者が大勢誕生する。元々東洋人は手先も器用)。ただ、管理体制自体は他との比較では未だ甘いので、日本の資本(安全管理体制)で中国(多数の熟練工による手作業)の食品工場で生産された食材が、世界で一番安全なのだそうです。
(ちなみに世間を騒がせたあの工場は日本資本ではない、と。)

また、同様の理屈で、中国の贋作絵画の高品位な訳を教えてくれました(その存在の是非は ひとまず置いておきます)。
普通、絵画は一人の人間が描き上げます。ですが、中国は上述の工場と同じく人海戦術で、複数の人間が一枚の絵を仕上げてるそうです。例えば、植物画であれば、花だけ描く人、葉っぱだけ描く人、樹の幹だけ描く人、空だけ描く人、等々、完全に細分化され、ある人は明けても暮れても花だけ描いているから、こと花に関してはオリジナルと何ら遜色ないレベルに到達している。そんな人達の合作なので、目の肥えた人でも簡単に見分けがつかない作品?が出来上がる、と。

最後に、盛んにグローバル・スタンダードを謳っている日本の常識は、(その善し悪しは別にして) 世界の非常識とまでは言わないが、通用もしない と結びました。

 … 同感です。

                                      2008. 4.22

設定テーマ

関連テーマ 一覧

月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
日本の企業が海外に生産拠点を移したのはそんなに昔の話ではありませんが、そのわけも結局は価格を左右する人件費にほかなりません。
安価と(消費者の第一義的な感覚としては安全というよりは)安心を一緒に得ようとしている。企業側にもそういう努力があることは認められるのですが、企業自身が目指している商品は売れる値段でいかに信頼と折り合いを付けられるか。
自由主義経済社会の中では致し方がないことですが、選択する要件として、最初に価格があって、安心・安全だ第1になることは少ない。
お客が安心・安全を最優先とするなら、売る側の意識も変わってくるのでしょうけど。
本編の話ですけど、工場の管理が優秀でも、農薬ガンガン使った野菜が原料と知ったら、消費者は敬遠します。かの方の人件費の観点で言えば、工場の人海戦術よりも1次生産の現場の人海戦術こそが注入すべきところじゃないかと思えます。
っていうか、日本の企業がそもそも信頼できるのか?という問題があるんですけど(笑)
こもれび
2008/04/22 23:35
こういう話は現場にいないとわかりませんね。マスコミの雪崩れるような報道にも問題ありと思います。
森の生活
2008/04/23 07:29
>プロのシェフの方とお話する機会がありました。
このような機会は、私たちにはありませんので貴重な意見ですね。今では、この辺の農家の方々のお話ですと、農薬が規制されて、何をいつ使ったのかを記入した書類を提出しないと、出荷できないそうです。
湖のほとりから・・・
2008/04/23 08:22
>こもれびさんへ
安全であるのは当り前で、その前提で出来るだけ安価なモノを求めるのでしょうが、安全=性能/品質、と考えれば、より高性能・より高品質のモノが高価⇒高い安全性の維持=高コスト、というのはごく簡単な理屈だと思うのですが。一時期、やたら“抗菌なんとか”が流行った神経質な国民なのに(苦笑)。
聞いた話ばかりで恐縮ですが、契約農場での無農薬栽培もあるそうですよ(しっかりとした管理体制とその遂行能力があっての話ですが)。農薬不使用だからこそ人海戦術での害虫除去作業が必要になって来るのかなと。
日本企業の管理・遂行能力の信頼性に関しては、そのポテンシャル自体は高いものを持っている、とだけ書いときます(笑)。
管理人Akira
2008/04/23 11:49
>森の生活さんへ
“かの国”の報道規制がよく報じられますが、外から見てると“この国”の報道も一面をクローズ・アップして興味を煽ってる感も拭えません。“かの国”の総人口を鑑みた場合、一定度の統制を取ろうとすれば方法論の一つとして、それはそれでアリなのかも知れません。何とか収拾のつくであろう人口ならば、どこぞの国の様にスポーツ新聞の一面を見て一喜一憂ってのもアリでしょうし(笑)。
管理人Akira
2008/04/23 11:59
>湖のほとりから…さんへ
私は、食品や料理(調理)の業界とは直接関係ない立場です。想像を巡らすとホテル関係という見立てもあろうかと思いますが、違います(笑)。
ただ、今回偶然お会いする機会に恵まれ、全くの無関係ではなかった事にあらためて思い当たりました(駄目じゃん?笑)。食は人の基本部分ですからどこかで関連して来るのでしょうね。
規制しないと農薬を使うというのは、その方が楽で安価だからです。他者には規制を求め、一方自分は出来るだけ楽な方法、安価で済ませたい、語弊はあるかも知れませんが、それも人のどうしようもない基本部分なのかなと思います。
管理人Akira
2008/04/23 12:14
工場でも日本資本か否かで安全対策が雲泥の差があるんですね。
これはさすがに現場ではないと分からない事だと思います。
中国の贋作絵画は日本のメディアでも取り上げられていましたが
あまりの高度な技術に驚いたのを覚えています。
よつばなし
2008/04/23 23:38
>よつばなしさんへ
私が実際に見た訳ではなく聞いた話なので、それが全てではないと思います。何事も、一種類にくくれる出来事などないと思うのですが、報道はすぐ一色に染めたがりますね。まるで自分らに決める権利があるとばかりに。
管理人Akira
2008/04/24 15:59

コメントする help

ニックネーム
本 文